
WebシステムとWEBサイトは、どちらもインターネットを利用して運用する点では共通しています。
しかし、いざWeb制作会社に外注する時、「Webサイト制作として依頼するべき? それともWebシステム開発として依頼するべき?」と判断に迷う場面が多いようです。
実は、WebシステムとWebサイトには、それぞれ役割や得意領域など、多くの相違点があります。これらを理解せずに依頼してしまうと、想定より時間やコストがかかったり、完成後に「こんなはずじゃなかった」と後悔する原因にもなりかねません。
今回は、Web制作会社モノクスの視点から、Webシステム開発とWebサイト制作の違いを解説します。
モノクスはWordPressなどのCMSを活用したWebシステム開発から、オリジナリティの高いWebサイト制作まで幅広く手がけてきた実績があります。実際の事例も交えながらご紹介しますので、ぜひ今後の発注先選びの参考にしてください。
Webシステムとは
まず、Webシステムという言葉の定義から見ていきましょう。Webシステムとは、インターネットを介して利用するシステム全般を指します。イメージしやすい例としては、予約管理システム・SNSやマッチングシステム・社内ポータルや業務管理システムなどが挙げられます。
これらはすべて、Webブラウザ(Chrome、Safariなど)を使って利用します。利用者がIDやパスワードを入力し、サーバー上のアプリケーションがデータベースとやり取りをして、結果をユーザーに返すという流れで動作します。
Webシステムでは、「双方向のやり取り」が頻繁に発生し、ユーザーがシステム上で多種多様な操作を行える点が大きな特徴です。
一方で、WEBサイトは、情報ページの集まりを指します。厳密には「ホームページ」という言葉はトップページを意味しますが、一般的には「Webサイト=ホームページ」とほぼ同義で使われることも多いです。
Webサイトは、「静的(HTML・CSSのみ)」もしくは「動的(CMSなどで構築)」な構成で、主にコンテンツを閲覧するために存在します。また、企業の事業案内サイト(コーポレートサイト)やブログなどが多く、Webサイト自体は、ユーザーアクションを強く伴わない場合が多いです。
なお、WordPressのようなCMSで構築されたWebサイトは、内部でアプリケーションが動作しているため、Webシステムの一種と捉えられる場面もあります。モノクスでは、複雑な処理を内部で行うWordPressサイトをWebシステムと考えています。
Webシステム開発とWebサイト制作との違い
Webシステム開発とWebサイト制作の違いを、表にまとめました。
Webシステム開発 | Webサイト制作 | |
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目的 |
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ユーザーとのやり取り |
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UI/UX面の優先度 |
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開発スコープ |
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メンテナンス・更新 |
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活用シーンの例 |
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上表からもわかるように、Webサイト制作が「一方向な情報発信やブランド構築」の役割を担うのに対し、Webシステム開発は「ユーザーと双方向でやり取りする機能性」「業務効率化」を重視している点が大きな違いです。
Webシステム開発では、多機能化やセキュリティ強化などのために、UI/UX(ユーザーインターフェース・ユーザーエクスペリエンス)設計が軽視されてしまう場面があります。
UIとは簡単に言うとシステムの「見た目」に関わる要素であり、UXとはそのシステムで得られる「体験」です。
実際のユーザーが利用する現場で使いにくい画面構成だと、そのシステムを利用する人の生産性が確実に落ちてしまいます。そこで、Webシステム開発では、UI/UXをシンプルかつわかりやすく設計することがとても重要です。
モノクスが得意なシステム開発
ここからは、Webサイト制作会社の一例として、モノクスが得意とするシステム開発の事例をご紹介します。
Webシステム開発の事例
モノクスでは、以下のような多種多様なWebシステムを手がけることが可能です
社内メディアシステム(P様)
上場会社様の社内メディアシステム(社内報)のシステムを開発しました。直感的に理解しやすいUIにこだわり、新着記事や特集記事、カテゴリごとの記事を散らばらないよう見やすくまとめています。よく検索されているHotなタグでも検索ができ、長く回遊しても飽きさせない工夫を施しています。
予約管理システム(T様)
美容サロンのお客様からの来店予約をカレンダー・時間割などで管理し、どのお客様からの予約が入っているのかを一覧画面から確認することができるシステムの開発をしました。もちろん、時間やお客様のお名前でも検索ができます。お客様ごとの予約履歴や店舗を知ったきっかけなども管理することができます。
マッチングシステム(K様)
介護施設に入居をしたい方、施設を運営されている方をマッチングさせるシステムの開発を行いました。施設の情報を登録しておくことで、施設情報や空き状況の発信が簡単に可能です。また、施設への入居申込・ショートステイ予約がWEB上で完結します。WEBでサクサク操作が可能なので、施設の運営者の方と従業員の方との連携もよりスムーズになります。
シミュレーションシステム開発(K様)
車の購入を検討しているお客様が、選択肢に添ったベース車種・オプションを選択していくだけで、該当の車の概算見積シミュレーションが可能なシステムを開発しました。
漠然と「こんなシーンで使いたい」「このぐらいの人数で乗りたい」と考えているお客様のご要望を詳細な要件として落とし込み、一人ひとりにマッチした車をご提案します。
概算見積画面からお問い合わせ画面まで進むことができるため、お問い合わせから新規顧客の獲得を考えている企業様にもご満足いただけるシステムを実現できました。
WordPress開発の事例
Webシステムと聞くと「システムを1から作る骨の折れる作業」ということをイメージされるかもしれませんが、WordPressをベースにしつつ、プラグイン開発やカスタマイズによってオリジナリティのあるシステムを作ることが可能です。
モノクスでは、WordPressによるシステム開発経験も豊富にあります。ここでは、実際の事例を2つご紹介いたします。
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求人サイト(Will Be コーポレーション様)
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お仕事の紹介をメインとして事業展開されているWill Be コーポレーション様のご要望に添い、全国地域対応の転職支援サイトを開発しました。
内部では複雑な検索機能を動かしていますが、WordPressをカスタマイズすることで、複数の検索条件の設定が管理画面から簡単に行える設計にしています。
転職者の方々が扱う画面にもわかりやすいUIを採用することで、自分にぴったりのお仕事を探しやすい仕様となっています。
診断サイト(マドリル様)

注文住宅の間取りのご提案と、住宅メーカーの紹介を行っているマドリル様ですが、今回は、ご希望の2択×5問を答えていくだけでおすすめの間取りをその場で提案してくれるというシステムを開発しました。
WordPressに診断ロジックを組み込むことで、お客様の選択に応じた結果を表示します。結果画面からそのままお問い合わせまで可能です。診断ページには図や写真を豊富に揃えることで、「どのような家が欲しいのか決まっていない」というお客様でもイメージしやすい見た目を意識しています。
WEBシステム開発はご相談ください
ここまでお読みいただきありがとうございました。Webシステムを外注するにあたり、よきパートナー選びをすることは、プロジェクトの成否を大きく左右します。モノクスは、「企業のご担当者様の不安を取り除きながら、理想のWebシステム開発を実現する」ことをミッションとしています。
さらに、モノクスはWebサイト制作会社ならではのデザイン力や、お客様との良好な関係性を築くコミュニケーション能力があります。WordPressをはじめとした簡易的なWEBサイト制作から、0→1のシステム開発まで幅広く対応可能です。細かいコピーライティングのサポートも行い、お客様のご要望に柔軟に寄り添ったプロジェクト進行を大切にしています。ぜひお気軽にご相談ください。
WebサイトもWebシステムも、モノクスがワンストップでサポートいたします。
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